病理

グリコーゲンアカントーシス

manabi

★レジデント向け

久々すぎて、上の★マークを、どういうふうに書いてたか忘れました。月日の経つのは、速いですね。
今日は、内視鏡を教えていると、レジデントから「これは大丈夫ですか?(生検する必要がありますか?)」と聞かれる率ナンバーワンの、食道グリコーゲンアカントーシスについて、書いてみようと思います。
よく聞かれるから、「あ、これはグリコーゲンアカントーシスっていって、生検しなくて大丈夫なんだよ」ってよく答えてるけど、それ以上の説明がすらっと出てこない。

なので、今度聞かれたときにすらっと出てくるように、書いとこ。

グリコーゲンっていうのは、グルコース(ブドウ糖)が数珠状につながったもので、エネルギー源として肝臓や骨格筋に蓄えられている物質ですね。このグリコーゲンは、もともと食道上皮の有棘細胞内に多く存在しています。グリコーゲンを豊富に含む有棘細胞層が分厚くなって、内視鏡的に、白色がかった丈の低い小隆起として観察されるのが、グリコーゲンアカントーシスですね。だいたい多発しています。病的意義は、ありません!

自分のために図にしてみると、こんな感じですね。食道を、粘膜に対して垂直に切った断面を、横から見た図です。

名称未設定のアートワーク

これだけの図を描くのに時間がかかる~。だから続かないんだ~。正確には、テキストを入れるのに無駄に時間がかかってます。

まあ、自分の頭はすっきりしたのでいいや。次回は、余裕があったら、グリコーゲンアカントーシスの次にレジデントが疑問に思いやすい「キサントーマ」(そして、これも臨床的には、生検とかしなくていい、気にしなくて良いシリーズ…)について、描いてみる、かもです。

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とある病院で働く内科医。物覚え悪し。
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