大腸カメラにおける「軸」って、なに?
すみません、いきなりピンポイントすぎる話に入ります。
大腸カメラの話。
「軸保持短縮法」って、メジャーな入れ方ですよね。
でも、「軸」って何?
簡単に言われるけど、初心者の頃はそれに迷いました。
今の自分の理解では、軸って、こうです。
ちょっと、これだけのイラストを描くのに時間がかかりすぎて、自分に引いてますが…。
上行結腸、下行結腸、直腸は、後腹膜や骨盤内に固定されていますよね。
だから、基本的にはまっすぐ進めるだけ。
くせ者が、このイラストで赤字で示した、S状結腸と、横行結腸。
固定されていないから、ぶらぶらする。
ここを考え無しに入れていくと、その分、あとで解消に苦労する強い屈曲に出会うことになり、「しまったぁ~!」となる。
「軸」とは、ここを最短ルートで行く仮想線。
S状結腸だったら、直腸の頭側端と下行結腸の尾側端をつなぐライン上にS状結腸が位置するように、腸の形を「整えて」いく。
横行結腸だったら、肝彎曲と脾彎曲を結ぶライン上に位置するように、入れていく。
それが、「軸保持」ってことなんだと、思ってます。
じゃあ、どうやって、そういう「軸」に持ってくのか。
それはですね…気持ちで言うと、「腸の言うことを聞くんじゃなくて、腸に言うことを聞いていただく」ということです。空気抜いてみたり、腹壁上から用手的に圧迫してみたり、体勢を変えてみたりして、なんとか、この「軸」上で進んでいけるようにする。
「それができないから、苦労してる」って、思いますよね。
自分も思っていました。
できるようになるには…。
上手い人の検査を、画面だけじゃなく手元のアングル操作やトルク操作も見て、あとは恥ずかしげもなく、「先生はどういうふうに大腸カメラをしていますか?」と聞く。
必ず、その医者なりのこだわりポイントがあるはずなので、それを吸収する。
グッドラック!
自分もまだまだ、精進してます。